以前から言ってるけど「顔晴(がんば)る」って当て字が気持ち悪い。顔を晴れやかに笑顔でがんばる! みたいな意味合いかと推察しますが、嬉々として使ってる人々が嫌いで嫌いでたまりません。どうしても宗教っぽさが見え隠れして嫌悪感を覚えてしまいます。
似たような当て字はほかにもあって、「最幸(さいこう)」とか「志事(しごと)」とか、果てには「ありがとうご財増(ざいま)す」なんてのもあるみたい。どう反応していいかわからず固まってしまう薄ら寒さはおやじギャグに通じるものがあり、セクハラやパワハラと同じく、自覚が無いまま相手を不快にさせるあたり立派なハラスメントと言えるでしょう。顔晴るハラスメント略してガンハラ。もし流行したら言い始めたのは僕ですのでよろしくお願いします。
てか、こう書いて物事がいい方向に進むならいくらでも使うけどね。はいはい、今日も笑顔で顔晴ります。はいはい、最幸の志事をします。はいはい、いつもご愛読ありがとうご財増す。あっ、何だか幸せを引き寄せられそうな気がしてきたぞ!
結局のところ、こういう薄っぺらい言葉を好む人って教養が無いだけだと思う。中身の無いものにころっと感動して陶酔してるだけ。お近づきになりたくないこと山のごとしであります。まあ、僕みたいな意識の低い人間は向こうから願い下げなんだろうけど。
あ。「志凝(しこ)る」とかどうですか。よりよい快楽を得られるよう凝った志をもってしこしこすることを差します。もしくは、より高い成果を求める「お成(な)る」とかいかがでしょう。唐突にいかがでしょうと言われてもいかがでしょうとしか言いようがないと思いますが、いかがでしょう。自己啓発ブームの世に生きる我々としては、オナニーといえども意識を高く持つ必要があるのではないか。うまくまとまりましたでしょうか。
「志凝る」って言いたかっただけやん! という関西風の突っ込みをお待ち申し上げつつ、はりきって志凝るとするか。読者様いつもありがとうご財増す! 今日も顔晴ります!