仕事も恋も遊びも、なんでもそつなくできる男を差して「デキメン」というらしい。「デキメン(=デキるメンズ)」です。例によってどうでもいいんだけど、いちおう突っ込んでカロリーを無駄に消費させていただくとしますよ。
さて、デキメンとは、「仕事はもちろん、趣味や恋愛などのプライベートもスマートにこなし、身だしなみも清潔感にあふれ、女子からも男子からも好かれる男」だそうですが、この定義自体すでに嘲笑の念を禁じ得ません。「男子、女子」とか明らかに女性様に媚び売ってるし、だいたい、「メンズ」という呼び方自体がギャグみたいなものだし。「デキメン」とは決して良い意味ではなく、バカにするための言葉でしょう。たぶん。
女性バージョンに「デキる女」って言い回しがありますが、あれと同じことだと思います。つまり、「仕事も家事も段取りよく、おしゃれに気を遣って、周囲へさり気なく気配りし、笑顔がすてきで男女問わず好かれる女」であり、趣味はアロマで仕事帰りにはホットヨガで基礎代謝アップなのであり、休日はナチュかわメイクときれいめコーデで冬の新作かぶりエア買いなのであり、そういう女性様と同レベルな男性を差して「デキメン」なのである。うーん、今日も妄想がさえて気分が良いなあ。
ただ、良識ある社会人としては、「デキメンになれるようがんばるぞ!」と前向きな姿勢が望まれます。仕事においては、何事にも興味を持ち、常に自分を高めていく向上心を外向きにアピールしなければならない。恋愛に関しても同様で、今どき女性に価値を感じてる男性も少ないだろうけど、表面的には女性を求めるスタンスでいるのが紳士だと思う。女性礼賛社会に生きる身として最低限のマナーは守りたいものですね。って、あー、またワンパターンな内容になってしまった。
まあ、こんなこと書いてる時点で僕がデキメンたり得ないのは確定です。何事もスマートにこなすのがデキメンなのであれば、「『デキメン』という言葉の薄っぺらさにいちいち引っかかるお好みソース」は対極に位置するのであり、言うなれば「非・デキメン」なんでしょう。でも、別にいいんだ。デキメンじゃなくても普通に生きていけばいいんだって。今風に言うと「飾らないありのままの自分(笑)」ですかね。
どうでもいいけど、非デキメンを声にすると「ヒデキメン」であって、素晴らしいワイエムシーエーであって、交差点で百円拾って今すぐ交番に届けたいのであって、逆にさわやかなイメージがあふれてくるではないですか。そうか、そうだったのか。意外な盲点だった。一生盲点のままで良かった気がするのは気のせいであろう。ヒデキメン感激だよ!
さらにどうでもいいけど、ドラえもんのデキスギくんは「出来杉くん」だと最近まで思い込んでました。正しくは「出木杉くん」だそうで。というか、そもそもは、「まさに彼こそがデキメンなのである!」と言いたかっただけなのに、こんなに長々と書いてしまった。