2010年11月29日月曜日

女性ならではの視点(笑)

「女性ならではの視点」というフレーズが嫌いです。あれ、気持ち悪くないですか。

一般的には、マンションの設計や新商品の開発時によく使われるんですかね。男性では気付かない、女性ならではの視点を活かして作りました……という。それはそれで全然いいと思います。いろんな視点で違う角度から検討するのは基本でしょう。でも、「女性ならではの視点」って、単に女性の視点ってことですよね。普通に「女性の視点」でいいじゃん。何となく、「女性ならでは」という言い回しに、女性を不自然に持ち上げようとする意図を読み取ってしまい不快になるんだよなぁ。「ならでは」って、いらなくないですか。

極端に言えば、「女性ならではの視点なんだから、突っ込むなんてナンセンスですよ? 女性の視点や発想を否定するなんて時代錯誤もいいとこじゃないですか?」という圧力を感じる。極端に言いすぎましたか。しかし、「女性ならではの視点」に突っ込むと、無条件で悪者になってしまう空気ありませんか。水戸黄門の印籠に近いものがありますよ。仮に視点がずれてたとしても、「これは女性ならではの視点ですから」「ははーっ! 女性ならではの視点でございましたか~っ……!」って、やっぱり極端に言いすぎですか。

まあ、昨今の異常とも言える女性賛美社会に生きる身として、いちいちこんなことでつまずいてたらキリがないのは確かです。たとえずれた視点であっても、女性のすることは「さすがですね!」と持ち上げる器量が必要なんでしょう。精進します。

それよりも、こんなどうでもいいことに違和感を覚えるのこそ、まさに「お好みソースならではの視点」と言えますね!